この記事では、予防接種の種類がたくさんあって、いつ何を受ければいいか分からないとお声をいただいたため保護者の方が母子健康手帳と照らし合わせる前に、年齢別の一覧をざっくり把握できるよう全体像を整理しました。

この記事のポイント
  • 子どもの定期予防接種は、0歳で集中し、その後1歳、3歳、就学前、11歳、12歳頃に節目があります
  • 特に保護者が把握しにくいのは、生後2か月開始の「集中期」と、複数が重なる「1歳」です
  • 実際の接種歴やスケジュールは、母子健康手帳や自治体案内で必ず確認しましょう

子どもの予防接種は年齢ごとに見ると整理しやすい

子どもの予防接種は、種類ごとに見ると複雑に見えますが、年齢の「節目」に沿って分けると整理しやすくなります。

定期予防接種は主に、0歳に集中し、その後も1歳、3歳、就学前、11歳、12歳頃に節目が訪れます。全体の流れを年齢ごとに知っておくことで、「今は何を確認すればよいか」が分かりやすくなります。

生後2か月から始まる予防接種

生後2か月になると、定期予防接種が本格的にスタートし、複数のワクチンを組み合わせて受ける時期に入ります。

生後2か月から開始
ロタウイルス
初回は出生14週6日後までに受けることが勧められています。
生後2か月から開始
5種混合
標準的には20日以上の間隔で3回受け、その後追加で1回受けます。2024年度以降は主に5種混合が用いられています。
生後2か月から開始
小児用肺炎球菌
標準的には約1か月おきに3回受け、その後1歳以降に追加で1回受けます。
生後2か月から開始
B型肝炎
標準的には生後2か月、3か月、7〜8か月の合計3回受けます。

生後5〜8か月ごろ・1歳で受ける予防接種

生後5か月を過ぎたころからBCGのタイミングがやってきます。そして、1歳のお誕生日を迎えると、また新たに複数の予防接種が重なる節目となります。

0歳からの追加接種(5種混合や小児用肺炎球菌など)の時期とも重なるため、母子健康手帳を見ながら一つずつ確認していくと安心です。

生後5か月〜8か月
BCG
生後5か月から8か月の間に1回受けます。
1歳から
MRワクチン
1歳の時と、就学前の合計2回受けます。
1歳から
水痘(水ぼうそう)
1歳から3歳未満が対象です。標準的には1回目が生後12〜15か月、2回目はその6〜12か月後に受けます(計2回)。

3歳以降に受ける予防接種

乳幼児期を過ぎても、定期予防接種の節目は続きます。就学前や小学校高学年で受けるものがあるので、忘れないように時期を把握しておきましょう。

3歳から
日本脳炎
3歳で2回、その後おおむね1年後に1回、さらに9歳で1回受けます。
11歳から
DT(二種混合)
11歳で追加として1回受けます。
学童期(女子)
HPVワクチン
ワクチンの種類や接種を開始する年齢によって、2回または3回受けます。

見落としやすい注意点と確認について

お子さんの体調不良などで、予定していた予防接種の開始が遅れることもあります。開始時期が遅れると、ワクチンの種類によっては接種回数やスケジュールの組み方が変わる場合があります。

最後に確認していただきたいこと
  • 実際のお子さんの接種歴やこれからの予定は、必ず母子健康手帳をご確認ください。
  • 受診票の受け取りや詳しい案内については、お住まいの自治体案内をご確認ください。
  • スケジュールの調整に迷ったときは、かかりつけの医療機関でご相談ください。

開始が遅れてしまった場合はどうなりますか?

開始が遅れると接種回数や組み方が変わる場合があります。自己判断せず、実際の確認やスケジュール調整は、かかりつけの医療機関や自治体にご確認ください。

どの時期に予防接種が集中していますか?

子どもの定期予防接種は、0歳で集中し、その後1歳でも複数が重なります。特に生後2か月開始の集中期と1歳は、ワクチンの同時接種も含め保護者の方が把握しにくい時期です。

実際の接種歴はどこで確認すればよいですか?

実際の接種歴やこれからの予定は、母子健康手帳で確認できます。また、自治体からの個別通知や、かかりつけの医療機関への相談もあわせてご活用ください。

このコラムの作成体制

株式会社グリーンラボ

本コラムは、株式会社グリーンラボが企画・編集し、訪問看護・小児支援に関わる専門職の視点を踏まえて作成しています。ご家族が今の状況を整理しやすく、必要な支援につながりやすいよう、現場でよくある相談内容や制度情報をもとに構成しています。

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出典・参考情報

※本記事のスケジュール情報は、厚生労働省および日本小児科学会の公開情報(2024年4月からの5種混合ワクチン定期接種化を含む)に基づき整理しています。実際の接種にあたっては、必ず母子健康手帳をご確認ください。