涙が出る・眠れない・不安が強いなどの育児不安は、産後の心身負担として相談対象になり得ます。診断名がない段階でも、現在のつらさ、生活状況、育児負担を整理し、医療機関、自治体窓口、訪問看護など、状況に応じた相談先を考えることができます。状態により医療機関での評価が必要な場合もあります。「つらい」と感じたら、一人で抱え込まずにご相談ください。
育児不安は相談できる?
受診目安と支援先
公開日:2026-02-01 更新日:2026-06-24
この記事のポイント
- 産後の不調(不眠・涙・不安)は「甘え」ではなく相談対象です
- 日常生活に支障が出る場合は、医療機関の受診を検討します
- 診断名がない段階でも、ご本人やご家族から相談できます
- 訪問看護では「話を聞く」「生活状況を確認する」「医療機関や自治体窓口への相談が必要かを考える」支援を相談できます
- 緊急性が高い場合は、LINE相談ではなく医療機関・救急相談・119番を優先してください
よくある不調と背景
出産後はホルモンバランスの急激な変化や、24時間体制の育児による疲労が重なり、誰でも心身のバランスを崩しやすい状態です。以下のようなサインが出ていませんか?
相談・受診を考える目安
※日本産婦人科医会のマニュアル等でも、「物事を楽しみにして待てるか(興味の喪失)」「自分を不必要に責めていないか」といった点は、メンタルヘルス不調の重要なサインとされています。
2週間以上、気分の落ち込みや不安が続いている
眠れない(寝付きが悪い、早朝に目が覚める)、または食欲がない
楽しみを感じられない、何をするのも億劫
わけもなく涙が出て止まらない、自分を責めてしまう
赤ちゃんをかわいいと思えない、お世話ができない
「消えてしまいたい」「死にたい」と思う(※緊急性が高い状態です)
「赤ちゃんを可愛いと思えない」と悩む方へ
「世話をするのが苦痛」「自分の子ではない気がする」といった感情は、愛情不足ではなく「ボンディング障害」という医学的な状態の可能性があります。
日本産婦人科医会のマニュアルでも、ホルモンや脳の影響で誰にでも起こりうる「症状」として定義されています。ご自身を責めず、医療的なケアの対象としてご相談ください。
相談できる範囲/受診が必要な目安
「この程度で病院に行くべきか」と迷う方も多いですが、つらさを感じているなら相談して大丈夫です。状態に合わせてご案内します。
まずは相談(訪問看護など)
- 不安で誰かに話を聞いてほしい
- 育児の手順がわからず自信がない
- 睡眠不足で身体がつらい
受診を推奨(医療機関)
- 2週間以上、気分の落ち込みが続く
- 家事・育児が全く手につかない
- 「消えてしまいたい」と思う
訪問でできる支援
訪問看護では、ご自宅に伺い、生活の場で以下のようなサポートを行います。
-
Support 1 じっくり話を聞く(傾聴)
否定せずに気持ちを受け止めます。言葉にすることで、今のつらさを確認しやすくなることもあります。
-
Support 2 睡眠・休息の確保
赤ちゃんのケアを一時的に代わり、ママが少しでも眠れる時間を確保したり、効率的な休息方法を一緒に考えます。
-
Support 3 育児負担の分解
「やらなければならない」と思っている家事や育児の負担を伺い、優先順位や手を抜ける部分を一緒に考えます。
家族の関わり方
パートナーやご家族の理解は、ママの回復にとって大きな支えになります。
ご家族へのお願い
- 「頑張れ」と言わない: すでに限界まで頑張っています。「休んでいいよ」と声をかけてください。
- 話を遮らずに聞く: アドバイスよりも、まずは「つらかったね」と共感することが大切です。
- 具体的なタスクを引き取る: 「手伝う?」ではなく「お皿を洗うね」「ゴミを出すね」と具体的に行動してください。
※医学的なNGワードについて
産婦人科医会のガイドラインでは、「頑張れ」「なせばなる」といった精神論は、追い詰められているママにとって禁句(言ってはいけない言葉)とされています。また、安易な「わかるよ」も反感を招くため、ただ耳を傾けることが推奨されています。
産婦人科医会のガイドラインでは、「頑張れ」「なせばなる」といった精神論は、追い詰められているママにとって禁句(言ってはいけない言葉)とされています。また、安易な「わかるよ」も反感を招くため、ただ耳を傾けることが推奨されています。
育児不安や眠れなさは、ご家族からもLINEで相談できます
「涙が止まらない」「眠れない」「受診の必要があるか分からない」「本人が連絡しにくい」という段階でもご相談いただけます。
現在の状況を伺いながら、医療機関・自治体窓口・訪問看護など、相談先を一緒に考えます。
※緊急性が高い場合は、LINE相談ではなく医療機関・救急相談・119番を優先してください。
※対象エリア:品川区・目黒区・港区・大田区 および近郊
よくある質問
Q. 特に病気というわけではありませんが相談できますか?
相談できます。
涙が出る、眠れない、不安が強いなどの状態は心身の負担サインです。診断名がなくても、現在のつらさ、生活状況、相談先について考えることができます。
涙が出る、眠れない、不安が強いなどの状態は心身の負担サインです。診断名がなくても、現在のつらさ、生活状況、相談先について考えることができます。
Q. 本人ではなく家族から相談できますか?
相談できます。
ご本人が連絡しにくい場合は、ご家族から現在の様子、睡眠、食事、不安、育児負担、通院状況などを相談できます。緊急性が高い場合は、医療機関や救急相談を優先してください。
ご本人が連絡しにくい場合は、ご家族から現在の様子、睡眠、食事、不安、育児負担、通院状況などを相談できます。緊急性が高い場合は、医療機関や救急相談を優先してください。
Q. 訪問看護に来てもらうには診断書が必要ですか?
訪問看護の利用には、主治医による訪問看護指示書が必要です。
診断書ではなく、主治医が訪問看護の必要性を判断し、訪問看護指示書を発行する流れになります。受診前でも、現在のつらさや生活状況、受診前に不安なことを相談できます。
診断書ではなく、主治医が訪問看護の必要性を判断し、訪問看護指示書を発行する流れになります。受診前でも、現在のつらさや生活状況、受診前に不安なことを相談できます。
Q. すぐ受診や救急相談を優先した方がよい状態はありますか?
あります。
消えてしまいたい、死にたいと強く思う、赤ちゃんやご自身の安全が保てない、全く眠れない状態が続く場合は、LINE相談を待たずに医療機関、救急相談、119番などへ連絡してください。
消えてしまいたい、死にたいと強く思う、赤ちゃんやご自身の安全が保てない、全く眠れない状態が続く場合は、LINE相談を待たずに医療機関、救急相談、119番などへ連絡してください。