不登校の相談は訪問看護でどこまでできるか(おうちで受ける心のケアと療育)
公開日:2026-01-02 更新日:2026-05-01
不登校の背景には、起立性調節障害や不安障害などの心身の不調が隠れていることがあります。訪問看護では、医師の指示のもとご自宅へ伺い、看護師やリハビリ職(OT/ST等)が連携して、医療的なケアと療育的なサポート(生活・発達支援)を行います。学校復帰の保証ではなく、まず「安心して過ごせる生活」を取り戻すことを目指します。
この記事のポイント
- 訪問看護は「医療」と「生活」の両面から、ご自宅で支援を行います
- 看護師による体調管理だけでなく、リハビリ職による発達支援も可能です
- 「登校」を無理に促すのではなく、生活リズムと心の安定を土台にします
- 利用には医療機関(小児科・児童精神科等)への受診と指示書が必要です
不登校で起きやすい「医療につながる困りごと」
「学校に行けない」という状態の裏側には、ご本人だけでは解決できない心身のつらさがあるケースが少なくありません。
- 起立性調節障害・睡眠障害: 朝起きられない、昼夜逆転、頭痛やめまい
- 過敏性・不安: 音や光に敏感、人の視線が怖い、外出できない
- 発達特性による生きづらさ: 集団生活のストレス、コミュニケーションの悩み
- 二次的な症状: 腹痛、無気力、自傷行為など
できる支援/できない支援(誤解防止)
訪問看護は、単なる見守りや学習指導(家庭教師)とは異なり、医療・看護・リハビリの専門性を活かした「おうちでの療育」とも言える関わりを行います。
できること (医療・療育制支援) |
- 心身の状態観察: 睡眠・食事・服薬の管理、体調の波の把握
- 生活リズムの調整: 活動と休息のバランス作り、生活技能の練習
- リハビリ・発達支援: 作業療法士(OT)や言語聴覚士(ST)による、遊びや創作を通じた自己表現・ソーシャルスキルの向上
- 家族支援: 保護者の不安の傾聴、お子さんへの関わり方の相談
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できないこと (教育・強制) |
- 登校の強制: 無理やり学校へ連れて行くこと
- 教科指導: 学校の勉強を教えること(※学習の土台作りは支援します)
- 単なる留守番: 保護者不在時の長時間の見守り
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費用と制度について
専門的なケアを、ご家庭の負担を抑えて継続いただけるよう、公的な医療助成制度を活用できます。
東京都内の多くの場合、「乳幼児医療費助成」「義務教育就学児医療費助成(子医療証)」などの対象となるため、実質的な自己負担なし、または少額で訪問看護をご利用いただけます。
【重要】ご利用の条件
訪問看護は「医療」としての支援です。そのため、ご利用には医師の判断による「訪問看護指示書」が必要となります。指示内容に基づいた適切な頻度で、生活の伴走としてお伺いいたします。
学校・相談機関との連携手順(同意の取り方)
ご本人の生活を支えるためには、医療だけでなく学校や地域の関係機関と「チーム」で連携することが重要です。
Step 1 同意の取得
学校(担任・養護教諭)やスクールカウンセラー(SC)と情報を共有するために、必ずご本人と保護者の同意を書面等でいただきます。勝手に連絡することはありません。
Step 2 情報共有・連携
「家ではこんな風に過ごせている」というポジティブな様子を学校に伝えたり、学校での配慮事項を医療側で共有したりします。必要に応じて担当者会議にも参加します。
相談の入口(問い合わせ〜初回訪問まで)
「うちの子の場合、訪問看護は使えるの?」と迷われる場合は、以下の流れでご相談ください。
Step 1 お問い合わせ
LINEや電話で、現在のお子さんの様子(睡眠、食事、困りごと)をお知らせください。
Step 2 医療機関の受診
かかりつけ医、または児童精神科・小児科等を受診し、訪問看護の利用について相談してください。主治医が「必要」と判断した場合、指示書が発行されます。
Step 3 指示書発行・契約
医師からの指示書が届き次第、契約手続きを行い、訪問看護師やリハビリスタッフがご自宅へ伺います。
目標の設定の仕方
訪問開始後は、ご家族と相談しながら目標を決めていきます。学校復帰や登校だけを急いで目標にするのではなく、まずは本人が少しでも楽でいられること、安心できる時間や場所を増やすことから考えます。
仮の目標例
- 家の中では自由に過ごせる時間を増やす
- 昼夜逆転が少しずつ変わる
- ゲーム・創作・運動など、夢中になれる時間ができる
- 誰かと同じ空間で過ごせる。一緒にいるだけでもよい
- 本人が話せる相手や、話せるタイミングを少しずつ探す
よくある誤解(Q&A)
Q. 学校に戻ることが最終ゴールですか?
必ずしも復学だけがゴールではありません。「安心して過ごせる居場所」を確保し、ご本人が自分らしく生活できることを最優先に、ご家族と相談しながら目標を決めていきます。
Q. まだ病院に行っていませんが利用できますか?
訪問看護の利用には、主治医による「訪問看護指示書」が必要です。
まずは医療機関(小児科や児童精神科など)への受診をご案内します。どこに相談すべきか迷う場合は、お気軽にLINEでご相談ください。
Q. 利用料金はどのくらいかかりますか?
医療保険と自治体の助成制度が適用されます。東京都内にお住まいのお子様(義務教育修了まで)の場合、自治体の医療費助成(子ども医療証など)を利用することで、実質的な自己負担なし、または少額で利用できる仕組みがあります。詳細は医師の指示内容や、お住まいの地域の制度によって異なりますので、個別にご説明いたします。
このコラムの作成体制
本コラムは、株式会社グリーンラボが企画・編集し、訪問看護・小児支援に関わる専門職の視点で作成しています。
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