学校と訪問看護はどう連携するのか(同意と手順)
公開日:2026-01-04 更新日:2026-06-01
学校や担任の先生、養護教諭と連携できる場合があります。ただし、最初に確認するのは、ご本人と保護者の方が何を、誰に、どこまで共有してよいかという同意の範囲です。共有する目的・項目・方法を決めたうえで、ご本人が安心して過ごせる環境づくりにつなげます。緊急時や体調不良時は、訪問看護だけでなく、学校・医療機関・救急の連絡先も事前に確認します。
この記事のポイント
- 学校との連携には、ご本人と保護者の方の同意が必要です
- 共有する情報は「学校生活で必要なこと」に絞ります
- 訪問看護師は学校を指導する立場ではなく、医療・生活面での配慮事項を共有する立場です
- 体調不良時や緊急時の連絡先・受診基準を事前に確認します
- 無理に連携せず、まずは家庭内でのサポートに集中する選択肢もあります
連携の目的(何のために共有するか)
学校と訪問看護が連携する目的は、単に情報を渡すことではありません。学校・家庭・訪問看護・主治医など、それぞれの立場から見えているお子さんの姿を共有し、先生や支援者が関わり方を考えやすくすることです。
学校側にとっても、家庭での様子や体調面の変化を把握できることで、保健室利用、登校しぶり、欠席が続く場合の関わり方を考えやすくなります。
- 1. 相互理解学校では見えにくい「家庭で落ち着いて過ごせている姿」や、訪問看護の場面で話せていることを共有し、先生が安心して関われる材料にします。
- 2. 安心できる環境づくりお子さんの得意なこと、苦手な状況、安心しやすい声かけやキーワードを共有し、学校生活の中で少しでも安心できる関わり方を相談します。
- 3. 緊急時・不調時の対応学校で体調が悪くなった時や不安が強まった時に、誰へ、どのように連絡するかをあらかじめ決めておき、対応が遅れないようにします。
共有する情報は「伝えておいた方が安心なこと」に絞ります
学校、自宅、訪問看護、主治医のそれぞれが、同じお子さんの別々の面を見ています。すべてを共有するのではなく、学校生活での安心につながる情報に絞ることで、お子さんを一方的に説明するのではなく、理解を深めるための連携にしていきます。
同意の取り方(範囲・期間・撤回)
個人情報を扱うため、連携を始める前には書面等で同意をいただきます。同意は「全てお任せ」ではなく、伝える相手・内容・期間・方法を分けて決められます。
同意書で確認する項目の例
誰に: 担任のみ、養護教諭も含む、スクールカウンセラーも含む など
何を: 体調のこと、服薬のこと、家庭での様子 など
期間: 今年度末まで、卒業まで、撤回するまで
方法: 電話、連絡帳、会議への参加 など
※同意はいつでも変更・撤回が可能です。「やっぱり伝えないでほしい」と思ったら、遠慮なくお申し出ください。
学校側と確認しやすい内容
学校と連携する場合は、学校生活の中で必要になる内容に絞って共有します。すべての情報を伝えるのではなく、体調不良時の対応、安心しやすい関わり方、緊急時の連絡先などを中心に確認します。
| 確認する内容 |
共有する目的 |
| 体調不良時の対応 |
保健室で休む、保護者へ連絡する、医療機関へ相談するなど、学校内での対応を決めやすくします。 |
| 安心しやすい声かけ |
不安が強い時、刺激を避けたい時、落ち着きやすい関わり方を学校側と共有します。 |
| 避けたい刺激や負担 |
音、光、人混み、急な予定変更など、本人にとって負担になりやすい場面を確認します。 |
| 連絡先と受診基準 |
緊急時に誰へ連絡するか、どの状態なら医療機関や救急につなぐかを事前に確認します。 |
学校関係者・スクールカウンセラー・スクールソーシャルワーカーの方へ
不登校、登校しぶり、学校での体調不良、保健室利用の増加、強い不安、発達の悩みなどについて、学校関係者、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーの方からのご相談も承ります。
訪問看護は学校を指導する立場ではありません。ご本人・保護者の同意を前提に、家庭での様子、体調面の変化、学校生活で必要な配慮、主治医や相談機関との連携内容を確認しながら対応します。
学校との共有範囲や、学校側からの相談内容をLINEで確認できます
「担任の先生に何を伝えるか」「学校と連携するか分からない」「学校側から相談してよい内容を確認したい」など、同意の範囲や共有内容、連携方法について確認します。
💬 LINEで学校連携の内容を確認する
※対象エリア:品川区・港区・目黒区・大田区 および近郊
学校と共有する項目(最低限の内容)
「何を伝えたらいいか分からない」という場合は、まず以下の3点に絞ると考えやすくなります。
| 項目 |
内容の例 |
| 1. 医療的な配慮事項 |
「朝は血圧が低く起き上がれないことがある(起立性調節障害)」「大きな音が苦手」など、病気や特性による具体的な困りごと。 |
| 2. 緊急時の対応 |
学校でパニックになった時や体調が悪化した時の、本人にとって安心できる対応方法(静かな場所で休ませる等)。 |
| 3. 家庭での様子 |
「家では趣味のゲームを楽しんでいる」「訪問看護師とは話せている」など、学校では見えにくい安定した姿。 |
よくある質問
Q. 勝手に学校に連絡されることはありますか?
ありません。
学校と情報を共有する場合は、必ず事前にご本人と保護者の方から情報共有に関する同意をいただきます。同意がない限り、訪問看護師から学校へ連絡することはありません。
Q. 担任の先生に指導してもらえますか?
訪問看護師は学校の先生を指導する立場ではありません。
ご本人が安心して過ごすための医療・生活面での配慮事項を専門職の視点から共有し、学校との協力体制を相談します。
Q. 学校にどこまで情報を共有するべきですか?
すべてを共有する必要はありません。体調不良時の対応、安心しやすい声かけ、避けたい刺激、緊急時の連絡先など、学校生活で必要な範囲に絞って共有します。
Q. 学校で急に体調が悪くなった場合は訪問看護へ連絡すればよいですか?
学校での急変時は、事前に決めた連絡先や受診基準に沿って対応します。緊急性が高い場合は、訪問看護への連絡よりも119番通報や医療機関への連絡を優先してください。
Q. 学校関係者・スクールカウンセラー・スクールソーシャルワーカーから相談できますか?
相談できます。ご本人・保護者の同意を前提に、不登校、登校しぶり、学校での体調不良、保健室利用の増加、強い不安、発達の悩みなどについて、訪問看護で関われる内容や主治医・学校・相談機関との連携方法を確認できます。
この記事の作成について
表示名:株式会社グリーンラボ
本コラムは、株式会社グリーンラボが企画・編集し、訪問看護・小児支援に関わる専門職の視点を踏まえて作成しています。ご家族が今の状況を確認しやすく、必要な支援につながりやすいよう、現場でよくある相談内容や制度情報をもとに構成しています。
学校との共有範囲や、学校側からの相談内容をLINEで確認できます
「担任の先生に何を伝えるか」「学校と連携するか分からない」「学校側から相談してよい内容を確認したい」など、同意の範囲や共有内容、連携方法について確認します。
💬 LINEで学校連携の内容を確認する
※対象エリア:品川区・港区・目黒区・大田区 および近郊