不登校支援では、「いつ学校に戻るか」だけを目標にすると、本人にとって負担が大きくなることがあります。訪問看護では、学校復帰や登校だけを急がず、まず本人が少しでも楽でいられること、安心できる時間や場所を増やすことから目標を考えていきます。
- 不登校支援の目標は、登校だけに限定しないことが大切です
- 本人・家族・訪問看護・医師・学校など、関わる人の視点を持ち寄ります
- 本人が参加できない時期は、ご家族と訪問看護師で仮の目標を作ります
- 仮の目標は、本人に押し付けず、安心できる状態から考えます
公開日:2026-05-01 更新日:2026-05-01
不登校支援では、「いつ学校に戻るか」だけを目標にすると、本人にとって負担が大きくなることがあります。訪問看護では、学校復帰や登校だけを急がず、まず本人が少しでも楽でいられること、安心できる時間や場所を増やすことから目標を考えていきます。
不登校という状態を見ると、周囲の大人は「いつ学校に戻るか」「どうすれば登校できるか」を考えがちです。しかし、本人の心身が疲れきっている時期に登校だけを目標にすると、かえって不安や反発が強まることがあります。
訪問看護で考える目標は、まず本人が少しでも楽でいられる状態を増やすことです。家の中で安心して過ごせる、眠れる時間が少し整う、誰かと同じ空間にいられるなど、小さな変化も支援の大切な目標になります。
目標は、本来であれば本人を含めて決めていくことが大切です。ご家族、訪問看護師、医師、学校など、それぞれが見ている姿を持ち寄ることで、本人を一方向から決めつけずに理解しやすくなります。
本人の視点
何がつらいのか、何ならできそうか、どんな時に少し楽でいられるのかを大切にします。言葉で説明できない時期は、表情・行動・過ごし方から手がかりを探します。
ご家族の視点
生活リズム、食事、睡眠、家での様子、困っている場面など、家庭でしか見えない情報を共有します。
訪問看護の視点
医療的な観察、心身の状態、本人との関わりの中で見える変化を整理し、無理のない支援につなげます。
医師・学校の視点
診断や治療方針、学校での配慮、保健室利用、登校以外の関わり方などを必要に応じて確認します。
現実的には、最初から本人が話し合いに参加することが難しい場合もあります。その場合は、本人が参加できるようになるまでの間、ご家族と訪問看護師で「仮の目標」を作ることがあります。
仮の目標は、本人への押し付けにしないことが前提です
大人だけで一方的に決めた目標は、本人にとって「勝手に決められた」「また期待を押し付けられた」と感じられることがあります。そのため、仮の目標は、本人を変えるための指示ではなく、本人が少しでも楽でいられる環境を探すための目安として扱います。
本人の反応を見ながら、合わない目標は見直します。本人が話せるようになった段階で、少しずつ本人の言葉を目標に反映していきます。
仮の目標は、大きな成果を急ぐものではありません。本人の負担を増やさず、日常の中で少しでも楽になれることを探します。
支援の目標は、本人を追い詰めない形で考える必要があります。特に、本人の状態や気持ちを確認しないまま、大人側の都合だけで目標を決めることは避けたいところです。
「登校を目標にしてよいのか」「本人が話せない時にどう支援を始めるか」など、今の状況を一緒に整理します。まだ利用を決めていなくても大丈夫です。お気軽にLINEからご相談ください。
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