不登校支援の目標設定はどう決める?
本人・家族・訪問看護で考える仮の目標
公開日:2026-05-01 更新日:2026-05-19
不登校支援では、「いつ学校に戻るか」だけを目標にすると、本人にとって負担が大きくなることがあります。訪問看護では、学校復帰や登校だけを急がず、まず本人が少しでも楽でいられること、安心できる時間や場所を増やすことから目標を考えていきます。本人がまだ話せない時期は、ご家族からの相談をもとに、生活リズム、不安、家庭での過ごし方、学校との連携を確認します。
この記事のポイント
- 不登校支援の目標は、登校だけに限定しないことが大切です
- 本人・家族・訪問看護・医師・学校など、関わる人の視点を持ち寄ります
- 本人が参加できない時期は、ご家族と訪問看護師で仮の目標を作ります
- 仮の目標は、本人に押し付けず、安心できる状態から考えます
- 医師や学校と共有する内容は、本人や家族の同意を前提に確認します
不登校支援の目標は、登校だけではありません
不登校という状態を見ると、周囲の大人は「いつ学校に戻るか」「どうすれば登校できるか」を考えがちです。しかし、本人の心身が疲れきっている時期に登校だけを目標にすると、かえって不安や反発が強まることがあります。
訪問看護で考える目標は、まず本人が少しでも楽でいられる状態を増やすことです。家の中で安心して過ごせる、眠れる時間が少し整う、誰かと同じ空間にいられるなど、小さな変化も支援の大切な目標になります。
本人を含めたチームで考える
目標は、本来であれば本人を含めて決めていくことが大切です。ご家族、訪問看護師、医師、学校など、それぞれが見ている姿を持ち寄ることで、本人を一方向から決めつけずに理解しやすくなります。
本人の視点
何がつらいのか、何ならできそうか、どんな時に少し楽でいられるのかを大切にします。言葉で説明できない時期は、表情・行動・過ごし方から手がかりを探します。
ご家族の視点
生活リズム、食事、睡眠、家での様子、困っている場面など、家庭でしか見えない情報を共有します。
訪問看護の視点
医療的な観察、心身の状態、本人との関わりの中で見える変化を整理し、無理のない支援につなげます。
医師・学校の視点
診断や治療方針、学校での配慮、保健室利用、登校以外の関わり方などを必要に応じて確認します。
本人が参加できない時期の「仮の目標」
現実的には、最初から本人が話し合いに参加することが難しい場合もあります。その場合は、本人が参加できるようになるまでの間、ご家族と訪問看護師で「仮の目標」を作ることがあります。
仮の目標は、本人への押し付けにしないことが前提です
大人だけで一方的に決めた目標は、本人にとって「勝手に決められた」「また期待を押し付けられた」と感じられることがあります。そのため、仮の目標は、本人を変えるための指示ではなく、本人が少しでも楽でいられる環境を探すための目安として扱います。
本人の反応を見ながら、合わない目標は見直します。本人が話せるようになった段階で、少しずつ本人の言葉を目標に反映していきます。
目標の立て方に迷ったら、LINEで確認できます
「登校を目標にしてよいか分からない」「本人が話せない時期にどう関わればよいか迷っている」など、ご家庭の状況に合わせて、生活リズム・不安・学校連携を含めた無理のない仮の目標を確認します。
💬 LINEで不登校支援の目標を確認する
※対象エリア:品川区・港区・目黒区・大田区 および近郊
仮の目標例
仮の目標は、大きな成果を急ぐものではありません。本人の負担を増やさず、日常の中で少しでも楽になれることを探します。
たとえば、次のような目標から始めます
- 家の中では自由に過ごせる時間を増やす
- 昼夜逆転が少しずつ変わる
- ゲーム・創作・運動など、夢中になれる時間ができる
- 誰かと同じ空間で過ごせる。一緒にいるだけでもよい
- 本人が話せる相手や、話せるタイミングを少しずつ探す
避けたい目標設定
支援の目標は、本人を追い詰めない形で考える必要があります。特に、本人の状態や気持ちを確認しないまま、大人側の都合だけで目標を決めることは避けたいところです。
避けたい目標の例
- 何月何日までに必ず登校する
- 毎朝決まった時間に起きることだけを最優先にする
- 家族が安心するために、本人の気持ちより行動変化を急がせる
- 本人が拒否しているのに、関係機関への共有や面談を進める
- できなかった時に、努力不足として扱う
よくある質問
Q. 本人が何も話してくれない場合でも目標は作れますか?
作れます。ただし、本人に押し付ける目標ではなく、ご家族と訪問看護師で本人が少しでも安心できる状態を探すための仮の目標として考えます。
Q. 目標は途中で変えてもよいですか?
途中で変更できます。本人の状態や反応は変化します。最初に決めた目標に固執せず、合わない場合は見直すことが大切です。
Q. 学校復帰を目標にしないと、ずっと家にいることになりませんか?
学校復帰を否定するわけではありません。ただし、本人の心身が整っていない段階で登校だけを目標にすると、負担が大きくなることがあります。まず生活の安心を整え、その先に登校や社会参加を考えていきます。
Q. 家族だけで目標を決めてもよいですか?
本人が話せない時期は、ご家族と訪問看護師で仮の目標を考えることがあります。ただし、本人に押し付けず、反応を見ながら見直し、本人が話せるようになった段階で本人の言葉を反映していきます。
この記事の作成について
本コラムは、株式会社グリーンラボが企画・編集し、訪問看護・小児支援に関わる専門職の視点で作成しています。
不登校支援の目標設定に迷ったら確認できます
「登校を目標にしてよいのか」「本人が話せない時にどう支援を始めるか」など、ご家庭の状況に合わせて、生活リズム・不安・学校連携を含めた無理のない仮の目標を確認します。
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※対象エリア:品川区・港区・目黒区・大田区 および近郊