不登校の相談は訪問看護でどこまでできるか(おうちで受ける心のケアと療育)
不登校の背景には、起立性調節障害や不安障害などの心身の不調が隠れていることがあります。訪問看護では、医師の指示のもとご自宅へ伺い、看護師やリハビリ職(OT/ST等)が連携して、医療的なケアと療育的なサポート(生活・発達支援)を行います。学校復帰の保証ではなく、まず「安心して過ごせる生活」を取り戻すことを目指します。
- 訪問看護は「医療」と「生活」の両面から、ご自宅で支援を行います
- 看護師による体調管理だけでなく、リハビリ職による発達支援も可能です
- 「登校」を無理に促すのではなく、生活リズムと心の安定を土台にします
- まずは医療機関(児童精神科・小児科等)への受診と相談が必要です
不登校で起きやすい“医療につながる困りごと”
「学校に行けない」という状態の裏側には、ご本人だけでは解決できない心身のつらさがあるケースが少なくありません。
- 起立性調節障害・睡眠障害: 朝起きられない、昼夜逆転、頭痛やめまい
- 過敏性・不安: 音や光に敏感、人の視線が怖い、外出できない
- 発達特性による生きづらさ: 集団生活のストレス、コミュニケーションの悩み
- 二次的な症状: 腹痛、無気力、自傷行為など
できる支援/できない支援(誤解防止)
訪問看護は、単なる見守りや学習指導(家庭教師)とは異なり、医療・看護・リハビリの専門性を活かした「おうちでの療育」とも言える関わりを行います。
| できること (医療・療育的支援) |
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|---|---|
| できないこと (教育・強制) |
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学校・相談機関との連携手順(同意の取り方)
ご本人の生活を支えるためには、医療だけでなく学校や地域の関係機関と「チーム」で連携することが重要です。
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Step 1 同意の取得
学校(担任・養護教諭)やスクールカウンセラー(SC)と情報を共有するために、必ずご本人と保護者の同意を書面等でいただきます。勝手に連絡することはありません。
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Step 2 情報共有・連携
「家ではこんな風に過ごせている」というポジティブな様子を学校に伝えたり、学校での配慮事項を医療側で共有したりします。必要に応じて担当者会議にも参加します。
相談の入口(問い合わせ〜初回訪問まで)
「うちの子の場合、訪問看護は使えるの?」と迷われる場合は、以下の流れでご相談ください。
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Step 1 お問い合わせ
LINEや電話で、現在のお子さんの様子(睡眠、食事、困りごと)をお知らせください。
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Step 2 医療機関の受診
かかりつけ医、または児童精神科・小児科等を受診し、訪問看護の利用について相談してください。主治医が「必要」と判断した場合、指示書が発行されます。
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Step 3 指示書発行・契約
医師からの指示書が届き次第、契約手続きを行い、訪問看護師やリハビリスタッフがご自宅へ伺います。
よくある誤解(Q&A)
Q. 学校に戻ることが最終ゴールですか?
必ずしも復学だけがゴールではありません。
ご本人の心身の健康回復や、「安心して過ごせる居場所」の確保を最優先し、ご本人・ご家族と相談しながら目標を決めていきます。
Q. まだ病院に行っていませんが利用できますか?
主治医による「訪問看護指示書」が必要です。
訪問看護の利用には、主治医による「訪問看護指示書」が必要です。まずは医療機関(小児科や児童精神科など)への受診をご案内します。