不登校の相談は
訪問看護でどこまでできる?
費用・利用条件・相談の流れ
公開日:2026-01-02 更新日:2026-06-23
不登校の背景には、不安、睡眠の乱れ、気分の落ち込み、起立性調節障害など、心身の不調が重なっていることがあります。本人がまだ話せない、外出できない、受診前の不安がある場合でも、ご家族から現在の生活状況や不安を相談できます。不登校そのものを理由に一律で訪問看護を利用できるわけではありません。継続利用には、主治医の判断と訪問看護指示書が必要です。
この記事のポイント
- 不登校の子どもに、訪問看護でどこまで関われるか
- 精神科訪問看護につながりやすい生活・体調の変化
- 学校復帰を急がず、安心して過ごせる時間を増やす考え方
- 費用、訪問看護指示書、相談前に確認しておきたいこと
- 本人が話せない、外出できない場合の相談の進め方
今の困りごとを1分で確認できます
睡眠、生活リズム、お子さんへの関わり方、ご家族の負担など、現在気になっていることを選ぶと、回答内容を整理して確認できます。
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目次
不登校で起きやすい「医療につながる困りごと」
「学校に行けない」という状態の裏側には、ご本人だけでは解決できない心身のつらさがあるケースが少なくありません。
- 起立性調節障害・睡眠障害: 朝起きられない、昼夜逆転、頭痛やめまい
- 過敏性・不安: 音や光に敏感、人の視線が怖い、外出できない
- 発達特性による生きづらさ: 集団生活のストレス、コミュニケーションの悩み
- 二次的な症状: 腹痛、無気力、自傷行為など
不登校に訪問看護が関われる理由
不登校では、学校に行けないことだけでなく、睡眠、食事、体調、気分、外出、人との関わりなど、生活全体に変化が出ることがあります。訪問看護では、ご自宅でお子さんの心身の状態を見ながら、生活の土台を支え、ご家族の不安や関わり方も一緒に考えます。
学校復帰を急がせるのではなく、まずは安心して過ごせる時間を増やします。必要に応じて主治医、学校、相談機関と連携し、通院や学校相談だけでは見えにくいご家庭での様子も踏まえて支援します。
不登校で訪問看護を相談しやすい状態
不登校だけを理由に、必ず訪問看護を利用できるわけではありません。ただし、生活、体調、気分に変化があり、ご家庭の負担が大きくなっている場合は、ご家族から現在の状況を相談できます。訪問看護の利用には、主治医の判断と訪問看護指示書が必要です。
| 状態 |
訪問看護で伺う内容 |
| 昼夜逆転、朝起きられない |
睡眠、活動量、生活リズム |
| 頭痛、腹痛、めまいがある |
体調の変化、受診状況、生活上の困りごと |
| 不安が強く外出できない |
不安の強さ、本人のペース、関わり方 |
| 家族以外と関われない |
家族以外の人と関わるきっかけづくり |
| 保護者の疲労が強い |
家庭内の困りごと、相談先、支援の組み合わせ |
| 学校との連携に困っている |
同意を前提にした情報共有、配慮事項の確認 |
-
昼夜逆転、朝起きられない
睡眠、活動量、生活リズム
-
頭痛、腹痛、めまいがある
体調の変化、受診状況、生活上の困りごと
-
不安が強く外出できない
不安の強さ、本人のペース、関わり方
-
家族以外と関われない
家族以外の人と関わるきっかけづくり
-
保護者の疲労が強い
家庭内の困りごと、相談先、支援の組み合わせ
-
学校との連携に困っている
同意を前提にした情報共有、配慮事項の確認
できる支援/できない支援(誤解防止)
訪問看護は、単なる見守りや学習指導(家庭教師)とは異なり、医療・看護の視点から、お子さんの心身の状態や生活リズムを伺いながら関わります。関係機関との情報共有が必要な場合は、ご本人・ご家族の同意を前提に対応します。
できること (医療・療育的支援) |
- 心身の状態観察: 睡眠・食事・服薬の管理、体調の波の把握
- 生活リズムの調整: 活動と休息のバランス作り、生活技能の練習
- 生活・発達面への支援: 遊びや創作を通じて、自己表現、気持ちの切り替え、人との関わり方を少しずつ練習します。関係機関との情報共有が必要な場合は、ご本人・ご家族の同意を前提に対応します。
- 家族支援: 保護者の不安の傾聴、お子さんへの関わり方の相談
|
できないこと (教育・強制) |
- 登校の強制: 無理やり学校へ連れて行くこと
- 教科指導: 学校の勉強を教えること(※学習の土台作りは支援します)
- 単なる留守番: 保護者不在時の長時間の見守り
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できること医療・療育的支援
- 心身の状態観察:睡眠・食事・服薬の管理、体調の波の把握
- 生活リズムの調整:活動と休息のバランス作り、生活技能の練習
- 生活・発達面への支援:遊びや創作を通じて、自己表現、気持ちの切り替え、人との関わり方を少しずつ練習します。関係機関との情報共有が必要な場合は、ご本人・ご家族の同意を前提に対応します。
- 家族支援:保護者の不安の傾聴、お子さんへの関わり方の相談
-
できないこと教育・強制
- 登校の強制:無理やり学校へ連れて行くこと
- 教科指導:学校の勉強を教えること(※学習の土台作りは支援します)
- 単なる留守番:保護者不在時の長時間の見守り
不登校の訪問看護で相談されやすいケース
ご家庭からの相談では、学校に行けないことそのものよりも、生活リズム、体調、ご家族の疲労が重なっているケースが少なくありません。
ケース1:朝起きられず、昼夜逆転が続いている
朝になると頭痛や腹痛があり、学校の話になると不安が強くなるケースです。訪問看護では、睡眠、食事、活動量、服薬状況などを確認し、無理に登校を促さず、生活リズムを少しずつ戻す方法を一緒に考えます。
ケース2:本人が家族以外と話しにくくなっている
外出や通院が難しく、家族以外との関わりが少なくなっているケースです。最初から詳しい話を聞くのではなく、同じ空間で過ごす、好きなことを話す、遊びや創作を通じて関係を作るところから始めます。
ケース3:保護者の疲労が強く、家庭内の関わり方に悩んでいる
「どう声をかければよいか分からない」「きょうだいへの影響が心配」「親の方が疲れている」という相談もあります。訪問看護では、お子さん本人だけでなく、ご家族の不安や疲労も伺い、家庭で続けやすい関わり方を一緒に考えます。
不登校・行き渋りのお困りごとを確認
お子さんの睡眠や生活リズム、ご家族の負担など、現在気になっていることを選んで確認できます。回答後は、選んだ内容をそのままLINE相談へ引き継げます。
不登校・行き渋りの
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受診前に確認しておきたいこと
受診前に不安が強い場合は、生活や体調の変化を思い出せる範囲でメモしておくと、診察時に状況を話しやすくなります。訪問看護の利用可否は、主治医が診察内容を踏まえて判断します。
受診前に振り返っておきたい内容
- 睡眠:昼夜逆転、朝起きられない、眠れない、寝ても疲れが取れない
- 食事:食欲の低下、食事量の変化、体重の変化
- 体調:頭痛、腹痛、めまい、強い疲れやすさ
- 気分:不安、落ち込み、イライラ、会話の減少
- 生活:外出できない、入浴できない、家族以外と関われない
- 家族:保護者の疲労、きょうだいへの影響、家庭内で困っていること
費用と制度について
専門的なケアを、ご家庭の負担を抑えて継続いただけるよう、公的な医療助成制度を活用できます。
東京都内では、「乳幼児医療費助成」「義務教育就学児医療費助成(子医療証)」などの対象となる場合があります。実際の自己負担額は、保険種別、医療証、訪問回数、主治医の指示内容によって変わります。
【重要】ご利用の条件
訪問看護は「医療」としての支援です。そのため、継続利用には主治医の判断と訪問看護指示書が必要です。訪問頻度や内容は、主治医の指示内容とご家庭の状況を踏まえて決まります。
学校・相談機関との連携手順(同意の取り方)
ご本人の生活を支えるために、医療だけでなく学校や地域の関係機関と情報共有が必要になる場合があります。
Step 1 同意の取得
学校(担任・養護教諭)やスクールカウンセラー(SC)と情報を共有するために、必ずご本人と保護者の同意を書面等でいただきます。勝手に連絡することはありません。
Step 2 情報共有・連携
ご本人・保護者の同意を前提に、ご家庭での様子や学校での配慮事項について、関係機関と必要な情報を共有します。必要に応じて担当者会議にも参加します。
学校関係者・スクールカウンセラー・スクールソーシャルワーカーの方へ
不登校、生活リズムの乱れ、強い不安、体調不良、発達の悩みなどについて、学校関係者、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーの方からのご相談も承ります。
たとえば、保健室利用が増えている、登校前に体調不良が強い、家庭での様子が学校側から見えにくい、受診前の不安が強いといった場合に、現在の生活状況やご家族の不安を伺います。
訪問看護の継続利用には、主治医の判断と訪問看護指示書が必要です。関係機関との情報共有が必要な場合は、ご本人・保護者の同意を前提に対応します。
初回相談で確認すること
初回のご相談では、すぐに利用を決めるのではなく、お子さんとご家族の状況を伺います。継続利用には、主治医の判断と訪問看護指示書が必要です。
- 現在の生活リズム、睡眠、食事、外出状況
- 通院中の医療機関の有無や、受診前に不安なこと
- 学校や相談機関との関わり
- ご本人が話せる状態か、ご家族からの相談が中心か
- ご家族が特に困っていること
相談から初回訪問までの流れ
「今の状況を家族だけで抱えていてよいのだろうか」と迷われる場合は、以下の流れでご相談ください。
Step 1 お問い合わせ
LINEや電話で、現在のお子さんの様子(睡眠、食事、困りごと)を伺います。
Step 2 医療機関の受診
かかりつけ医、または児童精神科・小児科等で、現在の状況や不安をそのままご相談ください。訪問看護の利用可否は、主治医が診察内容を踏まえて判断します。
Step 3 指示書発行・契約
主治医から訪問看護指示書が発行された場合は、内容を確認したうえで契約手続きを行い、訪問看護師がご自宅へ伺います。
目標の設定の仕方
訪問開始後は、ご家族と相談しながら目標を決めていきます。学校復帰や登校だけを急いで目標にするのではなく、まずは本人が少しでも楽でいられること、安心できる時間や場所を増やすことから考えます。
仮の目標例
- 家の中では自由に過ごせる時間を増やす
- 昼夜逆転が少しずつ変わる
- ゲーム・創作・運動など、夢中になれる時間ができる
- 誰かと同じ空間で過ごせる。一緒にいるだけでも問題ありません
- 本人が話せる相手や、話せるタイミングを少しずつ探す
ご家族の負担も相談できます
不登校の支援では、お子さん本人だけでなく、ご家族の疲労や不安も大切な相談内容です。
「どう声をかければよいか分からない」「親の疲労が強い」「きょうだいへの影響が心配」といった内容も、訪問看護で伺います。
まず目指す状態
- 安心して過ごせる時間が少し増える
- 睡眠、食事、入浴など、生活の土台を確認できる
- 家族以外と同じ空間で過ごせる機会をつくる
- 保護者が一人で抱え込まない相談先を持つ
よくある質問
Q. 不登校でも精神科訪問看護を利用できますか?
不登校そのものを理由に一律で利用できるわけではありませんが、不安、睡眠の乱れ、生活リズムの崩れ、受診継続の難しさ、家庭内での困りごとがある場合、主治医の判断と訪問看護指示書により利用につながることがあります。
Q. 本人が話せない、外出できない場合でも相談できますか?
相談できます。ご本人がまだ話せない、外出できない場合でも、ご家族から現在の生活状況、睡眠、食事、気分の変化、通院状況などを相談できます。
Q. 学校に戻ることが最終ゴールですか?
必ずしも復学だけがゴールではありません。安心して過ごせる居場所を確保し、ご本人が自分らしく生活できることを最優先に、ご家族と相談しながら目標を決めていきます。
Q. まだ病院に行っていませんが相談できますか?
相談できます。訪問看護の利用には、主治医の判断と訪問看護指示書が必要です。受診前の段階でも、現在の生活状況やご家族の不安を伺います。
Q. 受診前に何を確認しておけばよいですか?
睡眠、食事、体調、気分、外出状況、通院状況、家庭内で困っていることを、思い出せる範囲でメモしておくと診察時に状況を話しやすくなります。訪問看護の利用可否は、主治医が診察内容を踏まえて判断します。
Q. 親の負担も相談できますか?
相談できます。不登校の支援では、お子さん本人だけでなく、保護者の疲労、不安、きょうだいへの影響、家庭内での困りごとも大切な相談内容です。
Q. 不登校で訪問看護を使う場合、費用はいくらかかりますか?
医療保険や自治体の医療費助成を利用できる場合があります。東京都内では、お子さんの年齢や医療証の種類により自己負担が少なくなることがあります。実際の負担額は、保険種別、医療証、訪問回数、主治医の指示内容によって変わります。
Q. 本人に会えない状態でも利用相談できますか?
初回から本人が話せない場合でも、ご家族から生活状況や困りごとを伺えます。実際の利用には、主治医の判断と訪問看護指示書が必要です。
Q. 学校関係者やスクールカウンセラーから相談できますか?
相談できます。ご本人・保護者の同意を前提に、不登校、生活リズムの乱れ、強い不安、体調不良、発達の悩みなどについて、現在の生活状況やご家族の不安を伺います。関係機関との情報共有が必要な場合は、ご本人・ご家族の同意を前提に対応します。
この記事の作成について
本コラムは、株式会社グリーンラボが企画・編集し、訪問看護・小児支援に関わる専門職の視点で作成しています。
不登校で訪問看護を利用できるか、ご家族から相談できます
「本人がまだ話せない」「外出できない」「受診前の不安がある」場合でも、ご家族からLINEで相談できます。訪問看護や精神科訪問看護について、現在の生活状況やご家族の不安を伺います。継続利用には、主治医の判断と訪問看護指示書が必要です。
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