発達検査の結果、どう読み解けばいい?
目次
訪問看護師は診断や検査結果の確定解釈はできませんが、結果を生活場面に落として整理し、次の相談先(医療・行政・療育)につなぐ支援は可能な場合があります。結果を受け取ったけれど、どう捉えればよいか分からない時は、一人で悩まず専門職にご相談ください。
この記事のポイント
- 検査結果は「診断名」を決めるためだけのものではありません
- お子さんの「得意・不得意」を知り、生活の工夫に活かすことが目的です
- 訪問看護師は結果を整理し、適切な相談窓口へつなぐお手伝いができます
- 結果の解釈や診断は、必ず医師や心理士の判断を仰ぎます
検査結果で“決まること/決まらないこと”
発達検査(WISC-IVなど)や乳幼児健診の結果を受け取った際、不安になる方も多いです。まずは検査の位置づけを整理しましょう。
| 分かること(傾向) |
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|---|---|
| 決まらないこと(断定不可) |
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結果を生活場面に落とす方法
検査結果の数値や専門用語を、実際の生活や学校での困りごとに当てはめて考えることが大切です。
こんな風に捉えてみましょう
「処理速度」が低い場合 → 板書が間に合わない、着替えに時間がかかるかも? → 時間を多めに取る、写真で手順を示す等の工夫を検討。
「ワーキングメモリー」が低い場合 → 複数の指示を忘れてしまうかも? → 指示は一つずつ出す、メモを渡す等の工夫を検討。
相談先の優先順位(医療/行政/療育/学校)
結果をもとに、次にどこへ相談すればよいか、一般的な流れをご紹介します。
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Step 1 医療機関(児童精神科・小児科)
検査結果の医学的な解釈や、診断が必要な場合に受診します。医師の意見書や指示書が必要な場合もこちらです。
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Step 2 自治体・療育センター
「受給者証」の申請や、療育(児童発達支援・放課後等デイサービス)の利用相談を行います。
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Step 3 学校・園
結果を共有し、集団生活での具体的な配慮(席の配置や声かけの方法など)を相談します。
訪問看護ができる支援(整理・家族支援・連携)
訪問看護ステーションでは、医療機関や自治体と連携しながら、ご家庭での生活をサポートします。
- 情報の整理: 検査結果や医師の説明を、分かりやすく整理してお伝えします。
- 生活環境の調整: ご自宅に伺い、お子さんが過ごしやすい環境づくりを一緒に考えます。
- 関係機関との連携: 必要に応じて、学校や療育先と情報共有を行います。
よくある誤解(Q&A)
Q. 検査結果を見て、障害かどうか診断してもらえますか?
訪問看護師は診断を行うことはできません。
診断は医師のみが行える医療行為です。私たちは、検査結果を生活の中でどう活かすかという視点でサポートします。
Q. 検査結果が悪かったら、どうすればいいですか?
結果の数値は「良い・悪い」ではなく、お子さんの「得意・苦手」のバランスを表すものです。
苦手な部分をどうフォローするか、得意な部分をどう伸ばすかを一緒に考えましょう。
出典・参考情報