訪問看護は他サービスと併用できる?(調整の考え方と手順)

目次

併用の可否は、利用している制度(医療保険/介護保険/障害福祉等)と、サービスの目的・提供時間帯・契約条件によって異なります。実務上は、主治医・ケアマネ・相談支援等と調整し、重複や役割分担を整理した上で併用する形が一般的です。誤解を防ぐため「併用できる/できない」を断定せず、調整手順を整理してみましょう。

この記事のポイント
  • 他サービスとの併用は、制度や目的によって調整が必要です。
  • 医師やケアマネジャーとの連携が必須となります。
  • まずは「どのような役割分担にするか」を相談することから始めましょう。

併用が“ケースで異なる”理由(制度・目的・時間)

医療保険、介護保険、障害福祉サービスそれぞれの併用ルールを整理したベン図のような概念図

「訪問看護」と「他の福祉サービス(デイサービスやヘルパーなど)」を同時に使う場合、以下の3つの要素によって可否や制限が変わります。

1. 制度のルール 「医療保険」と「介護保険」のどちらを使っているか。原則として同じ時間帯に複数のサービスを受けることはできません(訪問看護とヘルパーが同時に来るなど)。
2. 目的の重複 「入浴介助」を訪問看護とデイサービスの両方で行う場合など、目的が重複していないか、あるいは必要性があって役割分担しているかを確認します。
3. 時間帯 同日に利用する場合でも、時間が重なっていなければ可能なケースが多いですが、医療保険の場合は「1日あたりの訪問回数」などに制限があるため調整が必要です。

調整に必要な同意と情報共有

利用者、訪問看護、関係機関(学校やケアマネ)が連携して調整を進める3ステップのフロー図

スムーズに併用するためには、関係機関同士の情報共有が欠かせません。利用開始前に以下の準備を行います。

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よくある併用パターン

訪問看護とデイサービス、ヘルパー、学校などが連携して一人の利用者を支えるイメージイラスト

実際によくある組み合わせの例です。ただし、自治体や個別の状況により異なるため、必ず確認が必要です。

併用の例(状況による)
訪問看護 + デイサービス: 自宅での医療処置(訪問看護)と、日中の活動・入浴(デイサービス)を使い分ける。
訪問看護 + 訪問介護(ヘルパー): 医療ケアは看護師、家事援助や身体介護はヘルパーが担当する。
訪問看護 + 学校・保育所: 医療的ケア児の場合、学校等へ看護師が訪問してケアを行う(主治医の指示や自治体の許可が必要)。

自社の連携方針(役割分担表)

当ステーションでは、「私たちが全部やります」と抱え込むのではなく、地域の資源と連携して、ご利用者様にとって最適な支援体制を作ることを大切にしています。

「ここは医療のプロである私たちに任せてください」「ここは生活支援のプロであるヘルパーさんにお願いしましょう」といった交通整理を行い、チーム全体で支える体制を構築します。

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よくある質問

Q. デイサービスと同じ日に訪問看護を使えますか?

原則として、医療保険・介護保険ともに、同日利用には条件や制限があります。必ず事前にケアマネジャーや主治医と相談し、調整する必要があります。

Q. 保育園や学校に行っている間に来てもらえますか?

制度上、訪問看護は「居宅(自宅)」での提供が基本ですが、特別な事情(医療的ケア児の支援など)により、学校等への訪問が認められる場合もあります。自治体や学校との調整が必要ですのでご相談ください。

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